多くの人はニュージーランドは物価が安いと思っています。
それは市販のほとんどのガイドブックにそうやって書いてあるからですが、実はそれは大きな間違いでして、確かに数年前までは1ドル=58円などとそれなりに安い時があったのですが、今はアベノミクスの影響もあり1ドル=80円近くまで跳ね上がっています。
実際にニュージーランドに行ってみればその物価の高さに驚くことになるでしょう!
間違いなく日本と同じか日本よりも高く感じます。その証拠にオークランドのマクドナルドのビックマックセットは$10=約800円もしますし、スターバックスも日本よりも高い値段で売られています。おまけに、ニュージーランドは公共料金も高くて、特に水道代はかなり高いのです。
カプチーノ1杯:NZ$3~3.50
ミネラルウォーター(500ml):NZ$2~3
サンドイッチ:NZ$3~8
カフェでのランチ:NZ$10~15
ディナー(3コース):NZ$30~70
マクドナルドのハンバーガーセット:NZ$5
ビール1本(350ml):NZ$3~5
インターネットカフェの料金(1時間):NZ$2~6
旅の予算とお金について
ニュージーランドを旅行するにあたり、一体どれくらいの予算が必要なのか気になる方もいると思いますので簡単に紹介したいと思います。また、予算に関しては別のページで詳しく具体的な金額を用いて紹介していますので、そちらの方もぜひ参考にしてみてください。
そして、お金関連ということで、現地ニュージーランドでの支払い方法についても書いていきたいと思いますので、渡航予定の方は要チェックです♪
旅行費用を見積もってみる
まず、旅行で掛かる一人分の1日の生活費は最低45ドルは必要になるかと思います。
個人で旅行をする場合、航空運賃(往復)を除き国内では以下のお金がかかります。
宿泊費:ホテルやバックパッカーズ、Airbnb
交通費:国内線(飛行機)、長距離バス、列車
現地ツアー:観光地へ行くためのツアー等
アクティビティ代:バンジージャンプ等
食費:1日3食+カフェ等
お土産代:マヌカハニー等
雑費/予備費:その他細かいお金
宿泊費
まず宿泊費ですが、最も安いのはYHAなどのバックパッカーズやホステルで、ひとり1泊25〜35ドルほどで、ドミトリー(大部屋)やシェアルーム(2~4人での相部屋)が基本となり、1つの部屋に泊まる人数が少なければ少ないほど宿泊代は安くなります。
中級クラスのホテル、モーテルならダブルまたはツイン1室80〜150ドルの範囲。これらの料金は一室のもので、シングル利用でも値引きされないことが多いです。
交通費
ニュージーランド国内の移動手段は、基本的には北島と南島をまたぐ場合には飛行機、それ以外は長距離バスを利用することになります。
国内の飛行機代は1万円を超えることはなく数千円で乗れます。ニュージーランド航空とLCCのジェットスターの2社が運航しており、同じ路線ですとどちらもそこまで金額に大差はありません。

また、長距離バスに関しては、路線にもよりますが早めに予約すると1ドルで乗れてしまいますので、もし長距離バスを利用して複数の都市を移動する予定がある方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
ちなみに、長距離バスは最大手のInterCity(インターシティー)がおすすめです。

現地ツアー
現地ツアーのお金は、もちろんツアーに参加しなければ掛かりません。
例えば、ロトルアからワイトモ洞窟へ行く場合、個人で行くのは結構面倒ですので、レンタカーではない限りロトルアなどから現地ツアーに参加するのが最善の選択肢と言えます。
このような場合にツアー料金が掛かってきて、これはツアー内容にもよりますが、数千円から数万円掛かります。
アクティビティ代
ニュージーランドはアクティビティ天国として有名な国でして、色々場所で様々なアクティビティを体験することが可能です。
しかし、総じてアクティビティは料金が高く、例えば1回バンジージャンプで飛ぶだけでも1〜3万円ほど掛かってしまいます。料金はアクティビティによりますが、どうしても高く設定されている傾向がありますので、色々挑戦したい方は沢山お金を持っていくことをお勧めします。
食費
最も安く済ませられるのは自炊することです。スーパーマーケットなどで食材を買ってきて自分で料理すれば安く済ますことができます。
一方、旅行では外食することがほとんどだと思いますが、外食すると冒頭で紹介したように物価がそれなりに高いですので、まともなレストランに行くと一人20ドル以上は当たり前ですし、最近ですともっと高いお店は沢山あります。
もし外食で食費を安く抑えたいのでしたら、ショッピングセンターのフードコートやテイクアウト(持ち帰り)専門の店を利用するようにしましょう。一人6〜10ドルほどで十分おなかがいっぱいになるはずです。
お土産代
これは完全にその人によりますが、多くの方はおそらく有名なマヌカハニーを買って帰るのではないかと思います。
マヌカハニー(蜂蜜)は品質によって異なりますが、結構良いお値段がしますので、何個も買うと結構な料金になってしまいます。大体50ドル以上はしますし、品質が良いものだと少量でも日本円で1万円を超えてくるものもあります。
また、お土産はオークランドのクイーンストリートなど観光客向け料金のお店では買わないようにすると、多少お金を節約できると思いますね。
先程も書きましたが、ニュージーランド旅行で掛かる予算 / 費用に関しては、以下の記事で具体的な金額を詳細に載せていますので、そちらを参考にしてもらったほうが良いと思います。

そして、節約術に関しても以下の記事で詳しく紹介していますのでチェックです♪

現地での支払い方法
ニュージーランドでは大都市を中心に年々治安は悪くなってきており、置き引きやひったくりなどの犯罪が起こっています。旅行費用をすべて現金で持ち歩くのは危険です。なお、財布を紛失した場合戻ってこない確率が極めて高いです。
安全面を考えれば、現金よりもトラベラーズ・チェックのほうが安心かもしれませんが最近はあまり使っている人は少ないのが現状です。ただ、利用方法を守りさえすれば、事故を防ぎ、再発行をしてもらえるので便利。
盗難や紛失に遭った時、緊急連絡先に電話すれば使用をストップでき、悪用を避けることができるクレジットカードや国際キャッシュカードも、安全面や利便性ではおすすめです。
キャッシングや引き出しは24時間、年中無休のATMなどで行えます。換金手数料の面でもクレジットカードが一番有利です。ただし、クレジットカードは、小さな商店やレストラン、宿泊施設では取り扱っていない場合が稀にあるので注意しましょう。
※ワーキングホリデーや留学などで長期滞在する場合は、あらかじめ日本にあるオーストラリア・ニュージーランド銀行(東京・大阪)で口座を開き、そこに入金しておく方法もあります。
トラベラーズ・チェック
トラベラーズ・チェックは本人のサインがなければ使用することができない旅の安全なお金です。発行会社によってサービスは異なりますが、購入者の病気やケガといった緊急時のサポートもしてくれます。購入はトラベラーズ・チェック発行会社提携の金融機関や外貨両替ショップ、空港などで出来ます。
トラベラーズ・チェックには、サインをする欄が2ヵ所あり、購入した際にその場で1ヵ所にサインをし、トラベラーズ・チェックを利用するときにもうひとつの場所にサインします。サインはもちろん使用する人が記入します。2ヵ所のサインが統一されていることで使用できるという仕組みになっています。
サインは英語でも日本語でもどちらでもよいのですが、パスポートのサインと照合する場合が多いので、パスポートと同じサインのほうが良いです。なお、紛失した際に再発行してもらうには、発行番号も必要になるので、必ず控えておくようにしましょう。
エフトポス
エフトポスEFTPOSとは、キャッシングカードで支払って銀行口座から直接引き落とせる機能(手数料は各銀行別)のことです。日本でいうデビッドカードにあたります。
支払う際にはクレジットカードを使う時と同じ読み取り機械を使うことが多いのが特徴です。
現地の方の多くはこれを使っていますが、私たち旅行者は現地の銀行口座を持っていませんので、旅行に関してはあまり関係ない話と言えますね。
国際キャッシュカード
日本の口座に入金してあるお金を、ニュージーランドにて現地通貨で引き出せるカードが国際キャッシュカードです。
各金融機関などでそれぞれの商品があるので問い合わせてみると良いです。
カードにはシーラスやプラスなど提携機関のマークが記載されており、同じマークの記載されているATMでお金を引き出すことが出来ます。ATMはニュージーランドの大抵の都市に設置されています。手数料は利用金融機関やカードの種類、提携機関、また利用するATMによって異なってきます。
クレジットカード
ニュージーランドは基本的にカード社会になりますので、私たち旅行者もクレジットカードで支払うのが最も一般的となります。
クレジットカードは、ホテルやレンタカー、ツアーの申し込みなどで提示を求められる場面もありますし、一種の身分証明書の役割も果たしてくれます。もちろん、多額の現金を持ち歩かなくて済むという安全面や、両替手数料がかからない分、現金の両替よりも良いという経済面のメリットもあるのです。
暗証番号を必ず覚えておく!
基本的にカード決済する際には暗証番号の入力を求められます。
日本ではサインすることも多いですが、向こうではサインすることはほとんどなく、基本的には暗証番号を使いますので、必ず暗証番号は覚えておくようにしましょう!
忘れてしまっている場合にはクレジットカード会社に問い合わせる必要があり、ハガキが郵送されるまでに時間が掛かる場合がありますので、早めの確認は必須です。
複数枚のカードを持っておく!
クレジットカードに関して大事なことが、カードを1枚ではなく複数枚持っておくことです。
1枚だけですと、紛失してしまったら困ったことになります。その後、会計ができなくなってしまい旅行が台無しになってしまいかねませんので、必ず2〜3枚は持っておくことが推奨されます。
そして、カードを複数枚持つ際には、カードブランドや発行会社が違うカードを複数枚持つようにしましょう!
理由を簡単に言いますと、たとえ複数枚のカードを持っていたとしても利用限度額が全てのカードの合計ではなかったりしますので、限度額オーバーで使えなくなってしまう可能性が少なからずあるからです。
あまりカードを使っていない方は利用限度額が低く設定されていると思いますので、そうなるとせっかくカードを持っているにも関わらず満足に使えないことも考えられます。
おすすめのクレジットカードは?
ぜひ持っていくべきおすすめのカードは以下になります。
JCBブランドのカードを持っている方は多いと思いますが、JCBは海外では使えない場面が多いですのであまりおすすめしません。VISAかmasterブランドは必須ですね。
三井住友VISAカードはほぼ何処でも使える万能なカードといっても過言ではありません。VISAですし、三井住友銀行系のカードですので、安全面でもおすすめできます。
また、楽天プレミアムカードは年会費が1万円ほどですが、このカードを持つことで「プライオリティ・パス」という世界中にある空港のラウンジを使えるカードを無料で持つことができてしまいますので非常におすすめできます!
オークランド国際空港にもこのカードで入れるラウンジがありますので、たとえエコノミークラスであっても優雅に搭乗前の時間を過ごすことができるのです。

また、クレジットカードに関しては以下の記事で詳細に紹介していますので、ぜひそちらの方を参考にしていただければと思います。

お金に関する質問
ニュージーランド旅行でのお金に関するよくある質問 / 疑問について、Q&A方式で書いていきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
両替はどこでできますか?
両替は、国際空港や市内の銀行内の外貨両替ブースで可能です。
空港でも市内の銀行と同じレートで両替ができます。銀行は月曜から金曜まで、午後4時半には閉まるので、それ以外の時間帯は街中にある両替所や免税店、ホテルで両替することになります。
また、小さな街では両替ができないこともあるので、大きな街にいる間に多めに両替しておくことを強くおすすめします。
日本円をニュージーランド・ドルに両替する際に適用されるのは、「BUYレート」で、数字が低ければ低いほど、レートが良いといえます。反対に、ニュージーランド・ドルを日本円に両替するときは、「SELLレート」が適用され、数字が高ければ高いほど、レートが良いといえます。
クレジットカードは使用できますか?
ショッピングではもちろんのこと、街中のATMでニュージーランド・ドルの現金が引き出せたり、公衆電話もクレジットカードで支払えたりします。
また、身分証明書としても利用できるほか、ホテルなどの宿泊施設やレンタカーを借りる際に、保証金の代わりにクレジットカードの番号を控えられることがあります。
オークランドやクライストチャーチなどの大都市では、VISA、MasterCard、American Express、Diners、日本のJCBが使えます。ただし、都市部を離れるとVISAやMasterCardのみ、というところが多くなります。
トラベラーズチェックは利用できますか?
現金よりも両替レートが良く、紛失しても再発行が可能なトラベラーズチェック。ホテルや一部の店ではトラベラーズチェックを使用することができます。
利用方法としては、日本円建てで作ったものを、現地の銀行でニュージーランド・ドルに換金するのがおすすめです。ただ、今の時代使っている人はほとんどいないの現状です。
チップの制度はありますか?
ニュージーランドのレストランやバー、ホテルなどでサービスを受ける際にチップを渡す必要はありません。しかし、親切にしてもらったり、特別なサービスを受けたりした場合に、感謝の気持ちとしてチップを渡すことは個人の判断に任されています。
旅行者にもかかる税金はありますか?
ニュージーランドでは、すべての商品やサービスにGST(Goods & Services Tax)という日本の消費税に相当する税金がかかります。税率は15%です。
ただ、表示価格にはこのGSTがすでに含まれているので、そのままの価格を支払えばOKです。ショップやレストランによっては、レシートにGSTの内訳を表示しています。
また、ニュージーランドの法律で祝祭日に働くスタッフには特別な手当てが出されます。そのため、祝祭日に食事をするとレストランによっては10~20%の祝祭日サービス代が加算されます。
旅行者への税金還付の制度はありますか?
ニュージーランドには、旅行者のための税金還付制度はありません。
ただし、ショップによってはある程度高価な買い物をして、海外の住所へ郵送してもらう場合、GST分の割引を行っています。