ニュージーランドを観光する人の中で、「列車に乗って大自然を満喫しよう!」と考えている人はいません。そもそもニュージーランドにそのような観光列車が走っていることすら知らない人がほとんどですので、そのように考えるはずもありません…。
ニュージーランドには大きく分けて3つの観光列車が走っており、1つ目はニュージーランドの玄関口であるオークランドと首都のウェリントンを結ぶ北島を縦断する列車。
そしてもう一つが、南島の最北端の町ピクトンと南島の玄関口クライストチャーチを結ぶ海岸線で、最後はそのクライストチャーチからグレーマスまでを結ぶ山岳路線になります。
先ほども紹介したように、ニュージーランドで運行されている列車のほぼ全てが観光用の列車なので、列車に乗りながらニュージーランドの壮大な素晴らしい景色を楽しむことができます。
また、列車の旅で最も大切なことは「天候」で、これが悪いとその列車の旅自体も台無しになってしまうため、天気を気にすることも素晴らしい景色を見るための重要な条件です。
KiwiRail Scenic Journeys
ニュージーランドを走る3つの観光用列車は「KiwiRail Scenic Journeys」が全て運営しており、ニュージーランドの自然を体感できるよう、各車両の窓は上まで見渡せるくらい広く作られており、1両分は展望デッキとなっていて、直に風を感じながら景色を一望できます。
Northern Explorer(オークランド〜ウェリントン)

画像: Flying and Travel
ニュージーランドの玄関口であるオークランドのブリトマート駅から首都のウェリントンを結ぶのがこの「Northern Explorer」で、ニュージーランド国内を走る列車の中では最も距離が長く、乗車時間が大体10時間40分となっています。
この列車が通る場所にはニュージーランドを代表する広大な農場や遠くまで広がる草木、古くて趣のある小さな町や岩場の海岸線などがあり、途中には北島の最も魅力的な場所である3つの壮観な火山が目前に見えるトンガリロ国立公園を通過します。晴れている日のトンガリロではお昼休憩もあり、ゆっくり列車内でくつろぐことができます。
この列車には親日のニュージーランド人もスタッフとして乗っておりますので、安心して利用することができます♪(←私が行った当時は)
タイムテーブル
この列車は週に3本しか運行しておらず、オークランド発の列車が月曜日、木曜日、土曜日となっており、ウェリントン発の列車が火曜日、金曜日、日曜日となっています。観光列車なので本数が少ないため繁忙期には早めの予約が不可欠です!
オークランド発→ウェリントン着(月、木、土)
オークランド(Auckland)発 7:45 am
パパクラ(Papakura)発 8:40 am
ハミルトン(Hamilton)発 10:15 am
ワイトモ(Waitomo)発 10:54 am
国立公園(National Park)発 1:15 pm
オハクネ(Ohakune)発 1:45 pm
パーマストンノース(Palmerston North)発 4:20 pm
パラパラウム(Paraparaum)発 5:30 pm
ウェリントン(Wellington)着 6:25 pm
ウェリントン発〜オークランド着(火、金、日)
ウェリントン(Wellington)発 7:55 am
パラパラウム(Paraparaum)発 8:45 am
パーマストンノース(Palmerston North)発 10:00 am
オハクネ(Ohakune)発 12:45 pm
国立公園(National Park)発 1:15 pm
ワイトモ(Waitomo)発 3:45 pm
ハミルトン(Hamilton)発 4:30 pm
パパクラ(Papakura)発 5:55 pm
オークランド(Auckland)着 6:50 pm
予約
この列車の予約は「KiwiRail Scenic Journeys」のウェブサイト(英語)で受け付けていますのでご利用下さい。日本や中国の旅行シーズンやニュージーランドの祝日などは満席になる可能性が高いため、早めの予約をお勧めします。
Coastal Pacific(ピクトン〜クライストチャーチ)

画像: NewZealand.com
このCoastal Pacificは、南島最北端の町ピクトンと南島の玄関口と言われているクライストチャーチ間を結んでいる列車で、乗車時間の多くは海岸沿いを走るため、常に素晴らしい景色を見ながら過ごすことができます。(まれにオットセイなども見れるのが、この列車の嬉しいところ♪)
もしこの列車を利用したいと思っている人がいましたら、海側に面する席を取っておくと、より一層列車の旅が楽しめるはずです!ピクトンからクライストチャーチなら左側の席を、クライストチャーチからピクトンへは右側の席を確保しておくと ”景色” という点に関してはお勧めです。
タイムテーブル
この列車が運行しているのは、ニュージーランドがオンシーズンになる9月から5月までで、この間は毎日運行しています。また、ピクトンからは北島行きのフェリーが出ているため、フェリーの時間に合わせて到着するようになっています。
ピクトン発〜クライストチャーチ着
ピクトン(Picton)発 1:00 pm
ブレナム(Blenheim)発 1:33 pm
セダン(Seddon)発 2:02 pm
カイコウラ(Kaikoura)発 3:28 pm
ミナ(Mina)発 4:37 pm
ワイパラパス(Waipara Pass)発 5:30 pm
ランギオラ(Rangiora)発 5:57 pm
クライストチャーチ(Christchurch)着 6:21 pm
クライストチャーチ発〜ピクトン着
クライストチャーチ(Christchurch)発 7:00 am
ランギオラ(Rangiora)発 7:28 am
ワイパラパス(Waipara Pass)発 7:56 am
ミナ(Mina)発 8:45 am
カイコウラ(Kaikoura)発 9:54 am
セダン(Seddon)発 11:18 am
ブレナム(Blenheim)発 11:46 am
ピクトン(Picton)着 12:13 pm
予約
この列車の予約は「KiwiRail Scenic Journeys」のウェブサイト(英語)で受け付けていますのでご利用下さい。日本や中国の旅行シーズンやニュージーランドの祝日などは満席になる可能性が高いため、早めの予約をお勧めします。
ツアー情報
南島の沿岸を走るこの列車を含むツアーはクラブツーリズムが提供しており、南島と北島の両方を訪れるプラン内容となっております。料金はそれなりにしますが、とても良い内容のツアーになっております。
【クラブツーリズム】Coastal Pacificに乗車できるツアーはココだけ!
TranzAlpine(クライストチャーチ〜グレーマス)

画像: greatrail.com
TranzAlpineは、ニュージーランドの観光列車の中で最も人気のある列車で、ニュージーランドの壮大な景色を味わいたいなら絶対に乗るべき素晴らしい山岳列車なのです。
南島の玄関口クライストチャーチからグレーマスまで南島を横断するような形で、主に山岳地帯を運行しているため、常に圧巻な景色を望むことができます。
タイムテーブル
TranzAlpineは毎日運行している観光列車で、クライストチャーチは朝8時15分発でグレーマスに12時45分に到着。グレーマスからは13時45分発でクライストチャーチへは18時05分に到着します。ちょうど4時間半くらいの列車の旅になりますので、退屈することなく車窓からの景色を楽しめると思います。
クライストチャーチ発〜グレーマス着
クライストチャーチ(Christchurch)発 8:15 am
ロルストン(Rolleston)発 8:34 am
ダーフィールド(Darfield)発 8:53 am
スプリングフィールド(Springfield)発 9:15 am
キャス(Cass)発 10:12 am
アーサーズ・パス(Arthur`s Pass)発 10:42 am
オーティラ(Otira)発 11:03 am
ジャクソンズ(Jacksons)発 11:21 am
モアナ(Moana)発 11:47 am
コキリ(Kokiri)発 12:03 pm
グレーマス(Greymouth)着 12:45 pm
グレーマス発〜クライストチャーチ着
グレーマス(Greymouth)発 1:45 pm
コキリ(Kokiri)発 2:26 pm
モアナ(Moana)発 2:42pm
ジャクソンズ(Jacksons)発 3:07 pm
オーティラ(Otira)発 3:33 pm
アーサーズ・パス(Arthur`s Pass)発 3:57 pm
キャス(Cass)発 4:19 pm
スプリングフィールド(Springfield)発 5:12 pm
ダーフィールド(Darfield)発 5:29 pm
ロルストン(Rolleston)発 5:47 pm
クライストチャーチ(Christchurch)着 6:05 pm
予約
この列車の予約は「KiwiRail Scenic Journeys」のウェブサイト(英語)で受け付けていますのでご利用下さい。日本や中国の旅行シーズンやニュージーランドの祝日などは満席になる可能性が高く、こちらの列車は大変人気ですので早めの予約をお勧めします。
ツアー情報
この列車はニュージーランドを運行している観光列車の中で最も人気の高いため、その分多くのツアー会社でツアーを実施しています。
①JTBのツアー「【JTB】TranzAlpineに乗ってニュージーランドの自然を満喫!」
こちらのツアーは現地のオプショナルツアーで、TranzAipineの1日観光ツアーとなっています。
②H.I.S.のツアー「【H.I.S.】大人気!トランツアルパイン列車1日観光」
こちらのツアーもJTB同様にトランツアルパインの1日観光の現地のオプショナルツアーとなっており、列車内には日本語を話せる添乗員は付いていません。
絶景を堪能できる「タイエリ渓谷鉄道」

画像: ANZCRO
タイエリ渓谷鉄道は南島のダニーデンとミドルマーチを結んでいる観光列車で、日本人観光客はあまりダニーデンへ訪れないためこの列車の認知度はとても低いのですが、実は秘境の中を駆け抜け、その景色の素晴らしさからニュージーランドNo.1とも言える、まさに世界に誇れる列車なのです。
タイムテーブル
この列車は金曜日と日曜日にのみ運行しており、全長154kmの道程を約6時間掛けてダニーデンから終点のミドルマーチへと向かいます。
ダニーデン(Dunedin)発 9:30 am
ミドルマーチ(Middlemarch)着 12:00 pm
↓
ミドルマーチ(Middlemarch)発 1:00 pm
ダニーデン(Dunedin)着 3:30 pm
他にもダニーデンからプケランギ行きの列車が出ており、こちらは毎日運行しております。
午前
ダニーデン(Dunedin)発 9:30 am
プケランギ(Pukerangi)着 11:35 am
↓
プケランギ(Pukerangi)発 11:45 am
ダニーデン(Dunedin)着 1:30 pm
午後
ダニーデン(Dunedin)発 2:30 pm
プケランギ(Pukerangi)着 4:35 pm
↓
プケランギ(Pukerangi)発 4:45 pm
ダニーデン(Dunedin)着 6:30 pm
予約
この列車の予約は「DUNEDIN RAILWAYS」のウェブサイト(英語)で受け付けていますのでご利用下さい。日本や中国の旅行シーズンやニュージーランドの祝日などは満席になる可能性が高く、さらにダニーデン〜ミドルマーチ間は金曜日と日曜日しか運行していませんので早めの予約をお勧めします。
ツアー情報
ツアーはタイエリ渓谷鉄道単体のツアーと途中でタイエリ渓谷鉄道に乗るツアーの2つに分かれています。
①H.I.S.のツアー「【H.I.S.】大人気のタイエリ渓谷鉄道に乗ろう!」
こちらのツアーはタイエリ渓谷鉄道単体のプランになります。出発のダニーデンまではご自身で行く必要がありますので現地ツアーとなります。
②エイビーロードのツアー「【エイビーロード】タイエリ渓谷鉄道に乗れるニュージーランドのツアーはこちら!」
こちらは普通のニュージーランドのツアーですので、タイエリ渓谷鉄道以外にも沢山の観光地へ行くので満足のいくツアーになると思います♪