日本でクレジットカードを使う人は最近増えてきましたが、まだまだ少ないのが現状です。
一方、ニュージーランドを含む海外では、クレジットカードで会計をすることがほとんどでして、服や電気製品など高価なものを買うときはもちろん、ファストフードやコンビニでもカードを使うのが一般的となっています。
もちろん現金で会計することも可能ですが、現金の場合、どうしても我々は現地の小銭に慣れていませんので、会計の時に小銭選びに手間取ってしまい、結果として嫌がられてしまうことが多々あります。
その分、クレジットカードなら暗証番号を入力するだけで会計が終わってしまうのでとても便利ですし、スマートに会計を済ますことができます。
今回はクレジットカードを海外で使う際の知識と、実際にニュージーランド旅行に持っていきたいクレジットカードについて紹介していきたいと思います。
暗唱番号を確認・覚えておく
日本でクレジットカード決済をする際、お店にもよりますが、まだサインをして決済する場合があります。しかし、ニュージーランドではサインすることは一切なく、ほぼ全てが暗証番号を入力することにより会計するのです。
ですので、もしクレジットカードを利用しようと思っている人は、前もって日本でクレジットカードの暗証番号を確認して覚えておく必要があるのです。
そうしないと現地で暗証番号が分からずカードを使うことができません。
クレジットカードの暗証番号は4桁で、申し込みをした時に本人が決めていますので、忘れている人はネット経由で確認するか、電話をして番号を郵送してもらったりする必要があります。
これには時間が掛かる可能性がありますので、忘れてしまった方 or 分からない方はあらかじめ早めに確認しておくようにしましょう！
クレジットカードは複数枚持っていく
もしクレジットカードを1枚しか持っていない場合には、最低でも2枚以上は必ず持って行くことをお勧めします。
なぜなら、クレジットカードを盗まれたり失くしてしまった場合、1枚しか持っていないとそのあと何もできなくなってしまう可能性があるからです。ですので、安心のためにも複数枚持っていくことが賢明です。
さらに言うと、できるだけ発行会社が異なるカードを持って行くと良いでしょう！
【勘違いする例】
A社発行のカードを2枚（1枚目は上限額30万、2枚目も上限額30万）持っている
↓
実際に使えるのは2枚合わせて60万円
↓
ではなく、実際に使える額は30万円までです。
【正しい例】
A社のカード1枚とB社のカードを1枚（それぞれ上限額が30万円）を持っている
↓
使える額の総額は60万円になります。
まとめるとこういう事！
たとえ同じ会社が発行したカードを沢山持っていたとしても、使える額は持っているカードの中で最も高い上限額（もしA社のカードを5枚持っていて、1〜4枚は上限額が30万円、残りの1枚は50万円だった場合、使える合計は50万円まで）になります。
このことを知らないと、現地で「あれ？使えない？なんで？」ということにもなりかねませんので、安心のためにも、いくら1枚のカードの上限が高かったとしても、違う会社発行のカードを2枚以上持って行くことが推奨されるのです。
VISA or Master?
ちなみに、多くの方が持っているクレジットカード会社（発行会社とは異なる）はVISAかMasterだと思います。
どちらを持っていけばいいのかという話ですが、これはどちらでもOKです！
VISAもMasterも全世界のほとんどのお店で使えますし、ニュージーランドのお店でも使えない場所はまずないと言っても全然過言ではないですね。（もちろん、どちらも持っていくのがベストです^ ^）
ただ、個人的にはMasterのほうがお勧め！
たまにVISAが使えない場所もあるのですが、Masterが使えないという場所はないです。Masterのほうが手数料も安いですので、お店側としても導入しやすくなっています♪
限度額を引き上げておく
普段クレジットカードを使わない人の多くはカードの限度額が低く、10万〜30万というのが限度額になっていることがあり、いざ使おうと思ってもそれ以上使うことができません。
ですので、ニュージーランド旅行であまりお金を使う予定がなくても、何かあった時のために一時的にでも限度額を上げておくことをオススメします！
限度額UPはクレジットカード会社に連絡すれば上げてもらえますし、ネットからでも申請は可能です。
そもそも、クレジットカードの限度額を増やす方法は2つあります。
① 普段使いの限度額を増やす
通常設定されている限度額を増やすには当然ながら審査が要りますので、誰でも好きに限度額を上げられる訳ではありません。ただし、こちらを上げられれば利用枠が増えますので、限度額を気にすることなく買い物ができます。
普段よくカードを利用している人は、こちらの限度額を上げるといいでしょう。
② 一時的に限度額を上げる
一方、クレジットカードの限度額は一時的にだけ上げることができます。
この対象となるのは、高い買い物をする時や海外旅行へ行く時などで、こちらの限度額を上げる場合には審査はあるものの、あくまで一時的な限度額増加のため、目的があれば比較的誰でも簡単に上げてもらえます。
よって、もし「普段カードは使っていないけど、海外旅行の時は不安だから限度額増やしておこう！」と思っている人は、こちらの方法で一時的に増やしておくことをお勧めします。
紛失時のために連絡先を控えておく
紛失時にすぐにクレジットカードの利用を停止しないと悪用されてしまい、あとで高額な請求をされる可能性があります。そのため、もし紛失した際にはすぐにクレジットカード会社に連絡することが必須なので、連絡先が分からないとすぐに連絡できません。
必ず持っている全てのクレジットカードの緊急連絡先を控えておくようにしましょう！
また、連絡先を控えていても連絡できないのでは意味がありませんので、連絡先を控えると同時に現地からしっかり連絡できるように、電話の掛け方などもあらかじめ覚えておくといいと思います。
お店でクレジットカードを使う際には暗証番号を入力する必要がありますが、ネットで物を購入する時などは基本的にその必要はなく、16桁のカード番号や有効期限、さらに裏側の3桁のセキュリティコードが分かれば誰でも決済できてしまうため、カードを落としてしまうといまの時代結構危険です。
しかし、大手の会社が発行しているクレジットカードなどの場合には、盗難された旨を伝えれば補償してくれたりしますし、普段と違うような使い方がされていると悪用されていないか確認の電話がかかってきたりもします。
盗まれたり失くしたりしないよう注意することが第一ですが、万が一の場合に備えて連絡先を控えておき、さらには悪用されてもこちら側がお金を負担することがないよう大手が発行するカードを選んでおくといいと思います。
ニュージーランド旅行におすすめなクレジットカード
さて、ここからは実際にニュージーランド旅行に持っていくべきクレジットカードのほうを紹介していきたいと思います。
現在、数百社から発行されているクレジットカードですが、一体ニュージーランド旅行に持っていくべきカードとは何なのか？どんなカードを持っていくと良いのか？
厳選してオススメできるカードを3枚ほど紹介したいと思います。
紹介するのは以下の3枚です↓
【初級編】ANA VISAカード
【中級編】楽天プレミアムカード
【上級編】SPGアメックスカード
【初級編】ANA VISAカード
三井住友が発行するこちらのANA VISAカードは、日本の航空会社ANA（全日本空輸）のマイレージが貯められるとてもお得なカードになっています。
特にニュージーランド航空に乗ってニュージーランドへ行く人は必見でして、ニュージーランド航空はANAも加盟している「スターアライアンス」に加盟しているため、実際にニュージーランド航空に乗る際にANAで貯めているマイルを使うこともできますし、逆にニュージーランド航空を利用した往復分のマイレージをANAマイルとして貯めることもできます。
マイルがどのくらい貯まるのかは、基本的に飛行した距離や運賃タイプ（積算率）から算出されますが、日本〜ニュージーランド間の往復では結構なマイレージを貯めることが可能です。
ANAの公式サイトによれば、ビジネスクラスに乗った場合、区間基本マイレージに対する積算率は125%になり、エコノミークラスの普通運賃の積算率は100%、割引運賃の場合の積算率は50%になっています。
成田〜オークランドまでは片道5,497マイルとなっており、往復で10,994マイル。
よって、
普通運賃でビジネスクラス：片道で6,971マイル、往復で13,743マイル
普通運賃でエコノミークラス：片道で5,497マイル、往復で10,994マイル
割引運賃でエコノミークラス：片道で2,749マイル、往復で5,497マイル
のマイルが日本とニュージーランドの往復で貯まることになるのです。
ニュージーランドへ行く際には、多くの方がニュージーランド航空を利用すると思いますので、もしニュージーランド航空に乗って、なおかつマイルも貯めたいという方がいましたら、こちらのANA VISAカードはオススメですね。
また、マイルを貯めるつもりがなかったとしても、最大手の三井住友が発行するカードになりますので、安心ですしサポートなどもしっかりしているのがGOODポイント！
ちなみに、こちらのカードには交通系ICのSuica機能がついたカードもあり選ぶことができますし、「VISA」や「Master」なども好みの方を選ぶことができます。
もちろん普段買い物などで得たポイントをANAのマイルに替えることも可能で、飛行機に乗れば乗るほど、買い物をすればするほどマイルが貯まるお得な1枚なのです。
こんな人にオススメ！
・年に数回でもANAの飛行機に乗る人
・日本とニュージーランド間のマイルを貯めたい人
・ニュージーランド旅行用の決済に使おうと考えている人
・普段、日本で買い物をしてマイルを貯めようと思っている人
基本情報
年会費 | 税抜2,000円＋税（初年度年会費無料） |
|---|---|
家族会員年会費 | 税抜1,000円+税（初年度年会費無料） |
年会費割引特典 | WEB明細サービスマイ・ペイすリボ |
旅行傷害保険 | 【最高補償額】 海外旅行 1,000万円 国内航空 1,000万円 国内旅行 なし 詳細はカード送付時に同封いたします「ANAカード旅行傷害保険のご案内」をご覧ください。 |
ショッピング補償 | 年間100万円までのお買物安心保険 海外でのご利用および国内でのリボ払い・分割払い（3回以上）のご利用のみ対象。 |
利用可能枠 |
|
お支払い方法 | 1回払い／2回払い／ボーナス一括払い／リボ払い／分割払い お支払い方法は、便利なリボ払い「マイ・ペイすリボ」をおすすめします。 ご入会時に「マイ・ペイすリボ」をご指定になると、ワールドプレゼントのポイントが2倍などの特典がございます。 |
お支払日 | 15日締め翌月10日払い |
国際ブランド | |
ポイントサービス | ワールドプレゼント／お買物利用1,000円（含む消費税等）につき1ポイント付与 |
引用：三井住友カード ANAカード
年会費は無料ではないものの安く、家族会員の年会費もたったの1,000円です。
カード付帯の保険もしっかり付いていますし、限度額もMAXで80万円まで引き上げることができますので、個人的には十分かと思います！
また、複数回払いに対応していたり、リボ払いにも対応していますので毎月決まった額支払うようにすることもできますよ。（リボ払いはおすすめしませんが…）
カードの申込み
こちらANA VISAカードは公式サイトからの申込みがオススメです。
一般的なカードになりますので、審査もそこまで厳しくなく20歳以上で働いている方なら問題なく通過すると思われます。過去に支払いの遅延などがなければ全然心配する必要はありません。
申し込んでからカードが手元に届くまで時間がかかることもありますので、カードの発行を考えている方は早めに申し込みましょう！
一般の三井住友VISAカードもオススメ
クレジットカードのスタンダードとして多くの人に利用されているのが三井住友VISAカードで、こちらは年齢や用途に合わせた幅広いラインナップがあり、まさに安定の1枚です。
日々のショッピングなどので付いたポイントは景品やANAマイルなどと交換できたりしてとてもお得！また、海外旅行保険が付帯していたり、旅行の際には限度額を一時的に上げてくれるので、正直どのクレジットカードにしようか迷ったらこちらを選ぶと良いと思います。（VISAとMaster両方あります）
公式サイトでは、その幅広いラインナップの詳細を確認できますので、ぜひチェックしてみてください！
【中級編】楽天プレミアムカード
多くの人が持っている楽天カードですが、その上位ランクに位置しているのが楽天プレミアムカードです。
最上位カードは「楽天ブラックカード」になりまして、こちらはインビテーション（招待）がないと手に入りませんので、こちら側から申し込める中で上位のカードがこの楽天プレミアムカードとなっています。
こちらのカード何が良いのかと言いますと、年会費は少し高めなのですが、空港のラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」が特典で無料で付いてくるのです。
もちろん、こちらのカードは一応ゴールドカードに該当しますので、日本国内のカードラウンジと呼ばれるラウンジであれば入ることもできますし、それに加えてこちらの「プライオリティ・パス」を持っていれば世界中の空港にある指定されたラウンジに入ることができてしまうのです！
ニュージーランドへ行く際にも、成田/羽田/関西のそれぞれの空港に「プライオリティ・パス」で入れるラウンジはありますし、ニュージーランドのオークランド国際空港にも入れるラウンジがありますので、このカード1枚持っていれば国内外のラウンジに自由に入れてしまうことになりますね♪
こんな人にオススメ！
・国内のラウンジを利用したい人
・海外のラウンジも利用したい人
・ネットショッピングは楽天を頻繁に使う人
・ゴールドカードを持ちたい人
基本情報
年会費：10,800円（税込み）
利用可能額：最高300万円
保険：
海外旅行傷害保険 最高5,000万円
国内旅行傷害保険 最高5,000万円
動産総合保険：最高300万円
優待コース：
【楽天市場コース】毎週火曜日・木曜日楽天市場で＋最大1倍
【トラベルコース】楽天トラベルオンライン決済で＋最大1倍、手荷物宅配サービス、国内宿泊ご優待サービス
【エンタメコース】楽天TVご利用分ポイント＋最大1倍、楽天ブックスご利用分ポイント＋最大1倍
ラウンジサービス：
主要国内空港ラウンジ無料
（ダニエル・K・イノウエ空港、仁川空港ラウンジ含む）
プライオリティ・パス（プレステージ）無料
– – –
ゴールドカードだと年会費は大体1万円くらいですので高くはないですね。
国内の主要な空港（地方も含む）には必ずカードラウンジがありまして、そこにこのカードを見せるだけで無料で入れてしまいますので、年に数回程度飛行機に乗るなら是非持っておきたい1枚となります。
また、先程紹介した「プライオリティ・パス」は国内・海外の国際位空港にあるラウンジも無料で利用できてしまいますので、これを欲しいがためにわざわざ楽天プレミアムカードを持つ人もたくさんいます！
実はそもそも「プライオリティ・パス」にはステージ別に年会費が異なっていまして、一番良いステージになりますと年会費は4万円以上かかります！
それを楽天プレミアムカードを持つだけで、この「プライオリティ・パス」の一番良いステージが無料になるわけですから、どれだけコスパが良いかはわかると思います。
空港でゆっくりしたい人、ゴールドカードを持ちたい人は必見のカードです。
カードの申込み
プライオリティ・パスが欲しい方や楽天でネットショッピングする方は、ぜひ公式サイトから申し込んでみることをお勧めします！
【上級編】SPGアメックスカード
旅行好きな方、マイルを貯めたい方必見の上級者向けカードになります。
カード会社はアメリカンエクスプレスで、年会費は3万円超え！
SPGとは「スターウッド プリファード ゲスト」の略で、スターウッドグループ、マリオット、リッツカールトンなどの外資系高級ホテルのことを指しており、このSPGアメックスカードを持つことにより、それらのホテルのゴールド会員に自動的になれてしまうという、トンデモなくお得なカードとなっています。
本来年間数十回これらのホテルに宿泊しないとなれないものを、このカードを持ち年間3万円ほどの年会費を払うだけでそのランクの会員になれてしまうということで、持つ人が急増のカードです。
さらに、このカードの本当の凄さは他にありまして、それはこのカードで貯めたポイントを、JALやANAを含む40社以上もの航空会社のマイルに変換することができることで、さらにマイル還元率1.25%と、本家のANAカードやJALカードよりも良いため、マイラーと呼ばれている人はこのカードを欲しがるわけです。
つまり、マイルを貯める人やよく飛行機に乗る人、SPG系のホテルに泊まる人には最高なカードとなっていますので、とにかく旅好きな方はこのカードを持っておけば間違いありませんね。
こんな人にオススメ！
・とにかく旅行が好き
・海外ホテルや飛行機を頻繁に利用する
・マイルを貯めるのが好き
ニュージーランド航空へのマイル変換には注意！
SPGアメックスカードで貯めたポイントを、ニュージーランド航空のマイレージプラグラムであるエアポインツに変換する場合、こちらは交換比率がとても悪く結構損をしてしまうことになりますので、ニュージーランド航空のマイルに交換することだけはお勧めできません。
ただし、ANAやJALへの交換は最強です！
基本情報
年会費：3万1000円（税抜き）
会員特典：
①SPGおよびマリオット リワード共通の会員資格「ゴールドエリート」
②入会後3ヶ月以内に30万円以上の決済で30,000ptプレゼント
③毎年カード継続ごとに無料宿泊券プレゼント
– – –
特典やお得なサービスはその他諸々ありますが、ここでは詳細は省きます。
年会費は3万円以上と高めですが、マイルの移行だったりホテルの上級会員等を利用することを考えれば、コストパフォーマンスNo.1のクレジットカードと言っても過言ではありませんので、旅好きには必須の最強カードです！
このカード+αを持とう！
こちらのカードはアメリカンエクスプレスになりますので、VISAやMasterなんかと比べるとどうしても使えるお店が少なくなってしまいます！
ニュージーランドでも使えるお店と使えないお店がありますので、こちらSPGアメックスカードを持って行く際には必ずVISAかMasterカードも持って行くようにしましょう。
カードの申込み
何度も書いているように、こちらのSPGアメックスは旅好き&マイラーの方必見のカードとなっていますので、興味のある方は早速申し込んでみることをお勧めします！
3ヶ月間で10万円以上の買い物をすると驚愕の30,000ポイントも貰えてしまいますので、これはもう申し込むしかないですよね^ ^
まとめ
ニュージーランド旅行にクレジットカードは必須ですので、最低でも2枚は準備しておきましょう！
日本からニュージーランドへの直行便を唯一運航させているニュージーランド航空を利用するなら、ぜひANA VISAカードがお勧めですし、そうでなくても、知名度抜群の三井住友VISAカードは絶対に持っておきたいカードですね♪