ニュージーランド（NZ）へ留学している方のほとんどは、 NZで最も大きな都市であるオークランドに留学しています。オークランドのほかにも北島で言えば、ロトルアや首都のウェリントン、南島だとクライストチャーチやクイーンズタウンなどに日本人留学生がみられます。
では、ほとんどの日本人が留学しているオークランドでの留学は一体どうなのでしょうか？
実際にオークランドに留学しようと悩んでいる方もいらっしゃるかと思いますので、オークランドに留学していた経験から感じた事などをお伝えしようと思います。
また、わたしの周りの日本人留学生が感じていたことも紹介したいと思います。
オークランドでの生活
まず、オークランドいう街は確かにニュージーランドで一番大きな都市であることは間違いないのですが、日本人からしてみたら都会なのはあくまで中心地だけであって、中心部を少し離れてしまえば自然が広がっていて、特に何かがあるわけではありません。
よく「オークランドは都会なんでしょ？」と聞かれますが、それはほんの一部だけです。
オークランドでの留学は正直に言うと、留学する人の多くが「退屈」と感じています。
これは短期留学生はもちろんのこと、長期に滞在していればしているほどそのように感じる傾向にあります。これはどういうことかと言うと、単純にやることが無いのです。
先程も紹介したようにオークランドは中心部だけが都会であり、しかも日本のようにカラオケをしたり、ゲームセンターで遊んだりする場所がほとんどないため、「遊べない！」というのが大きな問題です。
「遊ぶために留学をするんじゃない！」と言う方もいらっしゃるかと思いますが、留学すればどうしても他国の友達が出来て遊びますし、それが語学の上達にも関わってきます。学校の日は遊ばなくても、週末はどうしても友達と遊ぶと思います。
日本人は都会の便利な暮らしや遊びの多様性に慣れてしまっているため、どうしても不便な暮らしには抵抗がありますし、つまらなく感じてしまうのです。
留学した当初はオークランド周辺の観光地や近くの島々に観光へ行くと思いますが、数ヶ月も住んでいると段々行くところもなくなって、本当にやることが無くなってきます。
実際、オークランドは楽しもうと思えば、沢山ある「アクティビティ」を体験したりできるのですが、これらはどれも高額で、とても留学生が色々なアクティビティに挑戦できるほど金銭的余裕はありません。
結論から言うと、オークランド留学は3ヶ月未満の短期留学が合っているように思います。
決して6ヶ月以上の中・長期留学に向いている都市ではありません。オークランドに留学しているほとんどの人は「つまらない」と日々感じていたのは事実としてあります。
オークランドのアジア人率
オークランドの中心部を通るクイーン・ストリートを歩くと、すぐにアジア人の多さに驚くかと思います。実際、50%以上はアジア人の気がします。特に中国人と韓国人の割合は多く、街中のお店を見ると中華や韓国料理のレストランばっかりです。また、オークランド大学もあり、そこには多くの留学生が通っていますので、オークランドの留学生率は極めて高いです。
大学はもちろんのこと、語学学校にも多くのアジア人が留学しており（学校にもよる）、「そんなに沢山アジア人がいて語学の上達に支障は無いのか？」と疑問に感じるかもしれませんが、これは英語をそこまで話せない留学生にとってはあまり関係のないことかと思います。
留学生の中には、あまりのアジア人の多さに正直嫌になってしまう人もいます。
語学を習得する環境
オークランドは語学を習得する環境としてはそこまで悪くないように思います。
確かに遊ぶ場所は無いのですが、カフェや図書館で勉強したり、他国の友達とお喋りをする機会は割とあるので上達のチャンスは多いです。
また、努力次第では結構ニュージーランド人と触れ合う機会を得られるのです。
ニュージーランド人の多くはキリスト教徒なので毎週日曜日の午前中は教会に行く人が多く、教会に行って現地の人達とお喋りするのも語学上達の1つの手段と言えます。現地の人は別にキリスト教徒でなくてもウェルカムな場合がほとんどですので、積極的に参加してみると語学力は磨けます。
しかし、このような事は自分で考えて積極的に参加しないといけないため、なかなか実践する人は少ないのが現状です。全て自分で考えて自分から行動する必要があるため、なかなか ”何かをやらされる事に慣れている” 日本人には難しいことなのです。
なので、積極的に自ら動けばオークランドは語学を習得する上で最適な場所と言えます。
まとめ
冒頭でも紹介したように、オークランドに留学した人の中で「二度と来ない！」と言っている人は結構いて、その人達の中ではオークランドでの留学に対して「不満」があります。
確実に言えることは、長期留学する場所ではないということと、もし留学するなら積極的に語学力を伸ばすために努力すべきということです。